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地産地消の取組について。
地産地消をなぜ進めるの?

地産地消昨今、生産者と消費者の距離が、物理的にも心理的にも遠ざかったために、生産者の顔が消費者に見えにくくなるなど、相互の関係が希薄になってきています。そして、全国的な食品の不正表示や無登録農薬の使用の問題、BSEや鳥インフルエンザの問題などを契機とした食品の「安心・安全」、食生活の乱れによる生活習慣病の増加、あるいは、地域農業の衰退などに対する県民の意識が一層高まっています。

こうした中、地産地消の取り組みは、生産者と消費者の距離を近づける、両者の顔が見える関係を作る、つながりを深めることができる、そこから始まって、様々な効果が生み出されると考えています。

つながりが深まる地産地消生産者にとっては、消費者との「つながり」が深まることによるパイプの広がりや、少量多品目の地域食材や規格外品等の流通ルートが確保出来るといった経済効果に加えて、やりがいや生きがいが生まれてきます。

一方、消費者にとっては、「新鮮」でおいしい多くの地域食材が手軽に入手できることや、「安心・安全」を感じることができるという利点があります。

地域財産の再認識また、地産地消は、農業が営まれることで保全されてきた景観や、伝統的な食文化などの地域の財産を再認識することに加え、食習慣の乱れが目立つ子どもたちをはじめ、生活習慣病の予備軍が増えつつある県民が、新鮮で栄養価の高い旬の地域食材を多く活用することによって、食生活の改善を通じた健康づくりにつながります。

さらに、地産地消の取り組みを総合的に組み合わせることによって、中山間地域をはじめとする「まち」や「むら」の地域づくりや、豊かな自然と「高知の食」を組み合わせた魅力ある高知づくりにも有効な手段になります。

このように、地産地消には、大きな期待が寄せられています。

高知県では地産地消をこのように進めていきます。

地産地消を進めるためには、行政の取り組みだけでなく県民の皆様との連携が必要です。

高知県・市町村・県民の協働のシンボルとなる言葉を、

おいしい風土こうち

として、次のように進めていきます。

  1. 重視する視点
    • 行政とおいしい風土こうちサポーターを中心とした県民との協働
  2. 目指す方向
    • 『高知の食』を柱とし、いきいきとしたまちづくり・むらづくり
  3. 取り組みの柱
    • おいしい風土こうちサポーター活動を中心とした民間活動の促進
    • 地産地消に関する情報発信
    • 持続的な地産地消を通じた地域づくり
    • .四つの分野(直販所・量販店、医療・福祉施設、観光、食農教育・食育の分野)での新たな展開
  4. 目標
    • 県民運動として展開する地産地消の定着
「地産地消ってなんですか?」

 「地産地消」とは、「地域で生産されたものを その地域で消費すること」をいいます。「地域」とは、具体的にここからここまでと明確に範囲を決めることはできません。地産地消に取り組むそれぞれの人の思いに応じて、自分の集落の範囲であったり、市町村の範囲であったりします。高知県で地産地消を進めていくという点では高知県全域を対象とすると考えています。

 また、「地産地消」は、単に地域の食材を消費するだけではなく、「もの(食材)」をとおして「ひと(心)」がつながることが原点です。この「人と人のつながり」を原点として、食農教育や食育、食文化の伝承と活用、生産者の生きがいや消費者の安心・信頼、さらには、食を柱としたいきいきとしたむらづくり、まちづくりなど地域づくりへとつながっていきます。

「地域食材」ってなんですか?

「地域食材」とは、高知県内でとれる「山の幸」、「川の里」、「海の幸」、「里の幸」をいいます。

具体的には、高知県内で生産される農産物(米、野菜、果物類)や林産物(しいたけ類)、飼育される畜産物(牛肉、鶏肉、卵等)、高知県内に水揚げされたり養殖される水産物(魚介類)、これらの農・林・畜・水産物を原料として製造された加工食品(干物、ゆず酢、味噌、地酒等)をいいます。

高知県の地産地消では「消費」をどんな範囲(人や施設)で考えていますか?

「人」は、高知県民はもちろん高知県に来られる観光客も対象としています。
「施設」は、高知県、市町村及び民間の教育施設等、医療施設、福祉施設、観光施設や食品製造施設、並びに直販所及び量販店等を対象とします。

地産地消を進めるうえでの「協働」とはどんなことを指すの?
「協働」とは、ともに協力して働くことをいい、最近ではNPO活動などでよく使われています。具体的には、「自己の主体性、自発性のもとに、共通の領域において互いの特性を認識・尊重しあいながら、共通の目的を達成するため、課題解決に向けて協力、強調すること」をいいますが、高知県では、地産地消を進めるため「高知県、市町村、県民(おいしい風土サポーター)の協働」ということを重視しています。
「おいしい風土」って何?

「風土」とは、人々の生活や思考様式を培うものとして、その土地の気候や地質、地形などの総合的な状態をいいます。

地産地消には、地域への経済効果のほかに、「その土地でできる素材を その土地の食べ方で おいしく食べる」工夫や研究からはじまり、生産現場から消費者の台所に至るまでの大きな要素を含み、本来文化や風土を含めた広い意味があります。さらに、「風土」はその土地の「Food:フード(食べ物)」を育み、「風の人」(高知県を訪れる人)を「土地の人」(地域の人)が心からお迎えする意味も連想させます。

そこで、高知の「風土」をまるごとおいしく感じていただくため、そして、分かりやすく親しみの持てる言葉として「おいしい風土」を本県の地産地消推進の言葉として使っていくこととしました。

「食農教育」とは、どういう教育ですか?

「食農教育」とは、子供たちが作物を「育てる」、「収穫する」といった活動を体験することを通じて生産の喜びを知るとともに、食の大切さなどを学ぶ教育をいいます。

「食育」とは、どういう意味ですか?

「食育」とは、身体にいい食べ物を選ぶ力を育て、「食」の大切さを学び、好ましい食習慣と豊かな心を身につける教育をいいます。

「郷土料理」とは、どういう料理なんですか?

「郷土料理」とは、高知県の四季折々の地域食材、伝統的な加工技術をいかして、その地域でうけ継がれてきた料理のことをいいます。

農産物などの「直販所」ってどんな施設ですか?

「直販所」とは、生産者がつくったものを自ら販売している施設や漁協などが水産物を直接販売している施設をいいます。
平成21年には138ヶ所の直販所があり、売上高は約70億円に上り、 また、1億円以上の売上がある直販所は29ヶ所もあります。

地産地消を推進することによって、どのような効果が期待できますか。

生産者や消費者などそれぞれの立場によって期待される効果は異なりますが、次のような効果が期待できます。

▼高知県全体として

○地域の方々(県民)が、地域の豊かな自然環境や食文化との関わりを再認識することによって、「山・川・海・里の幸」を活かした地域づくりができます。

▼地域食材が直販所等で販売されたり、いろいろな施設で地産地消の取り組みがされることによって
◇生産者にとっては

○地域内での多様な販売ルートが確保され、少量で多品目の農産物を生産する農家や中山間地域の高齢者等を中心として新たな収入が得られます。
○学校給食をとおして子どもたちの食生活を応援することで、子供たちの喜ぶ顔が見え、生きがいや生産意欲の向上につながります。

◇消費者にとっては

○作り手の顔が見え、安心して食べられるうえ、その食材がとれた農漁村風景や暮らしを身近に感じることができます。 ○新鮮で豊富な地域食材のおいしさを実感することで、地域の食べ物に誇りが持てるようになります。

◇医療や福祉施設で地産地消の取り組みがされることによって

○入院患者さんや福祉施設などに入所されている方にとっては、生産者の顔が見えることで安心して食べることができるうえ、地域とのつながりを感じることができます。
○医療や福祉施設の栄養士さんや調理員さんにとっては、患者や入所者の方々からの「新鮮」で「おいしい」という声が仕事への大きな励みになります。

◇観光施設などで地産地消の取り組みがされることによって

○観光客にとっては、高知県にしかない田舎料理や郷土料理に接することができ、豊かな自然とともに高知の食の魅力を発見することができます。
○観光施設関係者にとっては、その地域独特の皿鉢料理、高知ならではの郷土料理、そこにしかないオリジナル料理を創作することなどにより、食を柱とした魅力ある施設づくりが図れます。

◇学校などで地産地消の取り組みがされることによって

○子供たちにとっては、生産者との交流などを通じて、生産の過程や生産者の苦労を身近に感じることによって、食べ物を大切にする心が育ちます。
○保護者にとっては、学校での地産地消の取り組みを知ることで、家庭での食生活のあり方を考え直すきっかけとなります。
○栄養士さんや調理師さんなどの教育関係者にとっては、子供たちの食べ残しも少なくなり、仕事の励みになります。

◇量販店などで地産地消の取り組みがされることによって

○店舗関係者にとっては、新鮮で安心な地域食材を求める消費者の要望に対応することで販売戦略上の利点となります。

◇食品加工施設などで地産地消の取り組みがされることによって

○いわゆる規格外品といわれる食材を活用することで、コストの低減が期待できます。

 

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