郷土料理local cuisine
花ごだんご<東津野村>
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「花ご」とは、とうもろこしを搗いて、くだいたものを「とおし」でふるいに掛け、下に抜けた粉のことです。
花ごをお湯でよくこねてねばりを出します。これでだんごのがわのできあがり。その中に、塩味のあずきあんを入れて丸め、熱湯でゆでたものが花ごだんごです。昔は砂糖が貴重品で手に入りませんでした。

材料【5人分】
花ご | 3カップ |
---|---|
熱湯 | 2カップ |
あずき | 2合 |
砂糖(三温糖) | 10g |
塩 | 少々 |
作り方
花ごの作り方
- とうもろこしを干し、搗いて皮をはぐ。
「とうし」から抜けた小さい粉を集める。
2.を水に1週間くらいさらす。
3.を細かく搗く。
花ごだんごの作り方
- 花ごを湯でこたねて(こねて)、ねばりを出す。
あずきであん(塩味)を作る。
1.で2.を包み、丸くまとめる。
3.を熱湯に入れ、15分ゆでる。
ちょっと一工夫
昔は、乾燥したとうもろこしを挽き割りにして炊いたものを主食にしていた。山間部で米を作るのが難しかったからである。どの家も、毎晩石臼で乾燥したとうもろこしを挽いていた。「とおし」でふるいに掛け、上に残ったものをきびご飯に炊き、下に抜けた、主食のとうもろこしの粉を、少しでも無駄にしないようにと考えて花ごだんごは作られた。